注文住宅で大きな窓はNG!?デメリットを払拭するための方法

公開日:2023/04/15  最終更新日:2023/03/17

大きな窓

自分たちのマイホームを建てる際に、窓を大きくしたいと考えている方は多いのではないでしょうか。大きな窓はたくさんの自然光を部屋の中に入れられて室内が明るくなるのが魅力的ですが、デメリットもあるため注意が必要です。今回は大きな窓のデメリットを詳しく解説し、対策もあわせて紹介するのでぜひ参考にしてください。

大きな窓のデメリットは多い

日当たりがよくなり部屋の中に開放感が生まれる大きな窓。注文住宅で理想的なマイホームを建てようと考えた時、窓を大きくしたいと思う方もいるでしょう。

ただ、窓を大きくすることでデメリットも生まれてしまうため、把握しておかなければ後悔することにつながってしまいます。一般的に、壁と違って窓そのものには断熱材が入れられません。

そのため、夏は暑く冬は寒くなりやすくなってしまうのです。そして、日差しが入りやすくなると家の中が日焼けしやすくなってしまいます。家具や洋服も日に焼けて変色してしまうため、物を置く場所は工夫する必要があります。

初期費用や維持費にも気を配る

窓を大きくするとその分コストがかかります。初期費用の面で通常サイズの窓より高くなるため、ただでさえ費用がかさみがちな注文住宅で注意しておくことが大切です。

そして、窓が大きくなると既製品のカーテンのサイズがあわなくなってしまい、特注でカーテンを注文しなければならなくなります。ここでも費用が高くなることを覚えておきましょう。

そして、掃除する際にも手間がかかります。高い部分に手が届かなければ、長い掃除用具や台を用意しなければいけません。掃除も大変ですし掃除用具を購入する費用も確保しなければならず、普通サイズの窓に比べ何かとお金がかかってしまうのです。

防犯・防音に注意

窓が大きくなれば、その分家の中が見えやすくなってしまいます。そして、壁に比べて窓は薄くなり防音性が低下します。このように、防犯や防音という観点から見ると対策するべきポイントが増えてしまうのです。

窓の位置や家具の配置、家族構成にあわせて適したサイズの窓を選びましょう。

住宅に採用される窓の種類と特徴

注文住宅で採用される窓は主に3種類あります。1つ目は窓が左右に動いて開閉できる引き違い窓です。高さや幅を変えやすく、窓を大きくする際にも好まれる傾向があります。

床面まで窓がある場合掃き出し窓という名前に変わり、出入りしやすい点や風通しがよくなる点が魅力的です。

開かない窓もある

窓の中でも開くことができないFIX窓は、部屋全体をすっきりした印象に見せてくれます。開け閉めできないため風は通せませんが、大きく重たい窓にしても安全というメリットがあります。

多種多様な滑り出し窓

窓の上側または横側を軸にして屋外側へ開く滑り出し窓は、引き違い窓に比べおしゃれな仕上がりになる点が特徴的です。滑り出し窓を立てに連結するとオーニング窓という名称になり、ひさし状になって雨の日でも換気しやすくなるのです。

個性的なタイプの窓もある

ほかにも、折りたたんで開く折りたたみ窓や上下にスライドして開く片上げ下げ窓など、さまざまなタイプの窓があります。おしゃれな雰囲気を出したいのか、窓の開き具合を細かく調節したいのか、気軽に換気したいのかなど、優先するポイントを押さえて適した窓を選ぶことが重要です。

大きな窓でも快適に暮らすための対策

大きな窓のデメリットを把握しつつ、どうしても窓を大きくしたいと考えるのは建てる人の自由です。そこで、窓を大きくした際のデメリットをカバーする方法について説明します。

暑さ・寒さ対策として、遮熱・断熱のフィルムやシートを貼ることをおすすめします。窓にぴったりまたは大きいサイズのフィルムを購入し、形に合わせて使ってください。

日焼け対策として紫外線をカットするタイプのものを選んでおくとより効果的です。また、フィルムやシートを貼るのではなく遮熱・断熱効果が高いカーテンを使うという方法もあります。

カーテンの中には防音や紫外線カットに優れているものも多く、そのようなタイプのものを選べば簡単に大きな窓のデメリットをカバーすることが可能です。

窓の造りを工夫する

窓そのものを工夫するのもおすすめです。窓の外に窓を作る二重窓は、断熱性が高く夏は涼しく、冬は暖かく過ごすことにつながります。同様に、断熱タイプのガラスを採用することで特別なメンテナンスをすることもなく高い断熱効果を得られます。初期費用がかかるものの一度取り付けると壊れない限り持続的に使えるため、有効な方法だといえるでしょう。

まとめ

注文住宅で大きな窓を使う際に注意するポイントについて解説しました。窓が大きいと部屋の中が明るくなり。快適な空間にできます。ただ、断熱性や防犯面、費用面を考えた時に、デメリットも数多く存在することを把握しておきましょう。断熱効果や防音効果のあるカーテンを使ったり窓そのものの造りや素材を工夫したりして、過ごしやすい家を作ってください。

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