注文住宅の電気配線!コンセントの位置を打ち合わせよう【失敗事例も解説】
公開日:2023/06/15 最終更新日:2023/04/21
冷蔵庫や炊飯器、洗濯機など、日々の生活において、家電製品は切っても切り離せない存在でしょう。注文住宅で家電を快適に使うには、コンセントの位置や数が重要になってきますが、何となく決めてしまう方も多いのではないでしょうか。本記事では、注文住宅を計画する際のコンセントの打ち合わせの注意点について解説します。
失敗事例!コンセントの位置は快適さに影響
スマートフォンの充電や電化製品を使うときなど、日々の生活において、コンセントはなくてはならない存在です。しかし、位置や高さによって、使いにくいと感じることも珍しくありません。
実際、コンセントの位置は快適さに影響するといわれており、必要な場所に設置していなければ、延長コードやタコ足配線を使うことがあるでしょう。そして、延長コードなどを使うたびに、面倒に感じてしまうことも少なくありません。
昨今の生活ではコンセントは必要不可欠な存在であり、これから家づくりをはじめるときは、どこに配置すれば生活がしやすいかをシミュレーションしながら検討することがポイントです。
ここにあったら…快適なコンセントの位置とは?
注文住宅では、コンセントの位置や高さに関する打ち合わせを行うことが一般的ですが、図面だけを見て、どこにどれだけつけたらいいのか、イメージすることは難しいことが多いです。そのため、今の暮らしにおいて、どこで家電製品を使っているのかに加え、コンセントがあると便利な場所がどこかを考えましょう。
仮に、今の生活で延長コードを使っているなら、必要な場所にないことを意味しており、それを解消するために必要なコンセントの位置と数を検討しなければなりません。
また、キッチンでは、冷蔵庫や炊飯器、電子レンジなど、常にプラグを差している状態の調理家電分の数を確保する必要があるでしょう。そのほか、ミキサーや電気鍋など、必要なときだけ出して使う調理家電のコンセントの位置もあわせてシミュレーションしましょう。
なお、寝室では、あらかじめベッドを置く位置を想定して、位置を計画することがポイントです。ベッドサイドにコンセントがあると、卓上ライトを置いたり、スマートフォンの充電にも活用できたりします。
そのほか、玄関や廊下にはコンセントは必要ないかと考えられるかもしれませんが、掃除機を使うときや、おしゃれなスタンドライトやクリスマスツリーを飾るときにも使えます。
洗面所では、ドライヤーや髭剃り、電動歯ブラシなど多くの家電を使うため、予想以上に多くの数を確保する必要がある一方、コンセントが濡れると漏電やショートの原因になるため、水がかからない位置に設置することも大切です。
なお、屋外にもコンセントを設置すると使い勝手がよいでしょう。照明や防犯カメラの設置、電動自転車の充電、高圧洗浄機やDIYでの使用など、用途はさまざまですが、家族のライフスタイルにあわせて利便性の高い位置を検討することがポイントです。
また、場所によっては設置することが不適切な位置があるため注意が必要です。家具の設置スペースを考えないでコンセントを設置すると、家具の裏側になってしまい実際は使えないケースも少なくありません。
タンスや食器棚の裏側に設置した場合は、長時間差しっぱなしになるため、ホコリがたまってしまい、発火の原因になることもあります。
なお、ホットプレートなどの調理家電をダイニングテーブルで使用するときは、近くにコンセントがあったほうが使い勝手がよいでしょう。
仮に、遠い位置にコンセントがある場合、こどもやペットがいる家庭では躓いてしまう可能性があり、リスクを伴います。したがって、キッチンとダイニングテーブルとの動線をイメージしてコンセントの配置を考えましょう。
失敗しない電気配線!コンセントの数の目安は?
コンセントの数が足りなかったという失敗をよく耳にすることも多いのではないでしょうか。必要なコンセントの数や位置は、家の間取りから考えることが重要であり、キッチン周りは家電製品が多いので、どういったものを使用するかをリストアップして、生活動線をイメージしましょう。
冷蔵庫、電子レンジ、炊飯器、トースターなど、さまざまな家電製品があり、ダイニングテーブル付近でもホットプレートや電気鍋などを使うことがあり、想像よりも数が多いことも珍しくありません。また、今ある家電製品のほかに、将来的に、新たに追加しても対応できるように、コンセントの数を多くしておくのもポイントの一つです。
そのほか、コード式の掃除機を使えるかどうかもコンセントの位置と数を決めるひとつの目安になります。家全体を掃除するのに、掃除機のコンセントをどこからとるのかを考えていくと、コンセントの必要な数と場所がわかり、必要な場所にコンセントがない状態を避けることができます。
居室であれば、4.5~6畳で3か所、6~8畳で4か所、8~10畳で5か所が最低限のコンセントの数の目安です。掃除機を基準にすると、洗面所や廊下、トイレや玄関にもコンセントが必要なことがわかります。
まとめ
日々の生活に欠かせない家電製品を適切に使うには、コンセントの位置や数が重要になってきます。ひとつひとつの使いみちを考えずに何となく位置を決めてしまう方も多いのではないでしょうか。適切なコンセントの数や配置は、家電の数や生活動線から考えることが大切です。
家族の暮らしやすい間取りを考えることからはじまり、リビングの使い方、洗面所の広さや朝の混雑など、生活におけるさまざまな場面を想像してコンセントの位置を考えることで便利で豊かな暮らしにつながるでしょう。